喘息の改善のための自然な治療方法と薬の副作用の関係について

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喘息で音が鳴らないとは?

喘息には喘鳴といってゼーゼーという音が鳴るのが特徴です。これにより喘息と診断する基準のひとつとすることができるくらいです。しかし、必ずしも喘鳴があるわけではないことは覚えておく必要があります。医師のなかでも喘鳴のみを判断基準にする人がいるようで、自分がどのような状況かは本人が知る必要があるといえます。

 

音が全く鳴らないとは2通り考えることができます。

・ もともと喘息の発作ではなかった
・ 喘鳴がしないほど重症化している

このどちらからです。喘息といえばゼーゼーやヒューヒューと呼吸のたびに音がなります。これは本人も気が付くことができますし、周囲の人も胸に耳を当てると音を確認できます。医師も聴診器を当てればこの音を聞き取ることができます。

 

音というのは喘息である証拠ともいえるため、喘息と診断する場合には必ず考慮されます。ただしもともと喘息の発作ではなかった場合は、気管支が収縮しておらずゼーゼーと音が鳴らないこともあります。ただし喘息がある方は風邪などの感染症にかかると喘息も同時に発症することが多く、風邪が発症のはじまりであっても次第に喘鳴がしだすこともあります。

 

2つ目の理由として、気管支の収縮が大きく空気の通り道が極端に狭いため、音さえもしなくなった時です。最初はゼーゼーいっていたのが音も無くなった場合に注意が必要です。また、最初から音がしない人もいるため自分はどのタイプか知る必要があります。

 

喘鳴がしなくなった場合

最初はゼロゼロ、ゼーゼー、ヒューヒューなど音がしていたのに、次第に音がまったく聞こえなくなったら注意する必要があります。その意味は気管支がますます狭くなり呼吸さえも難しくなったと判断できるからです。さらに症状が進めば窒息する可能性もあると判断できます。

 

喘息が進行すると音がしなくなるのは医師のなかで理解していない人もいるように思います。息を思いっきり吐いても音がしなくなるなら、それ程までに痰が詰まっていたり、気管支が収縮してむくみが見られ空気の通り道さえもなくなった状態なのです。

 

もちろん本人もこの状態になれば呼吸が辛いわけですから、通常の喘息ではないと判断することはできるでしょう。空気の通り道が狭くなっているため、指で酸素濃度を測ると数値が少なくなることもあります。酸素濃度が低ければ呼吸困難が起きていると判断し、多くの場合は入院して適切な処置が必要となります。

 

最初から喘鳴さえも無い場合

喘息の発作が起きても最初から喘鳴さえも起こらない人がいます。この状態は繰り返し喘息の発作を起こしたため壁が厚くなり、通常の状態から既に気管支が狭いと判断できます。

 

つまりリモデングが起きているためで、普段から気管支が狭いため発作が起きるとされに空気の通り道が狭くなり、喘息の発作が起きてもゼーゼー・ヒューヒューなどの音はまったくしません。喘息が起きても音がしないような人は、気管支の壁が厚くなっていると判断し、普段からさらに気管支の炎症を取り除く工夫をしなければなりません。

 

自分の気管支がリモデングしている状態を知らないと、ちょっとした気管支の刺激で大きな発作となり、空気の通り道が狭くなって窒息する可能性も出てくるかもしれません。一度壁が厚くなると元にはもどすことはできず、喘息の発作が治ってもその後遺症は一生続いたままです。

 

喘息の喘鳴さえも無い方は普段から気管支の炎症度合いに注意し、一気に発作が酷くなる可能性もあることは知っておくことをおすすめします。

 

喘鳴がしなくなったら?

どちらにしても音がしないということは、気管支が狭く空気が入ってこない・二酸化炭素が上手く出て行かない状態です。本人も呼吸が辛いと感じているはずです。

 

そして本当に呼吸が出来なくなるとチアノーゼが起きて呼吸が停止します。喘息の方ならわかると思いますが、呼吸が徐々に出来なくなり最後に完全に停止するのはかなり怖いことです。まだ呼吸がどうにかできる状態でも恐怖感があるのに、もっと症状が進んでしまうのですから。まるでゆっくりと首を絞められているような状態になってしまうのです。

 

首を絞められるときは頚動脈が圧迫され意識を失うため本人の意識は最後まで保たれることは無いと思いますが、喘息で徐々に呼吸が出来なくなるというのは、最後まで本人の意識が保たれるような感じがします。私自身ここまで経験したことはありませんが、かなりの恐怖感があるように思われます。

 

最終的には失神し呼吸が停止します。この段階で素早く気道にチューブを挿入し呼吸の補助をしてやらなければ助かりません。処置が間に合わないとついに心臓まで停止することになります。

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