喘息のキッカケとなるもの
喘息のキッカケは様々な原因があるとされています。元々アレルギー体質があるとか、遺伝の問題だともいわれていますが、実はアレルギーだけが原因となるわけではありません。日常生活にある色々な物質が原因となり、気管支の粘膜を刺激することで症状を引き起こします。
排気ガス
工場の煙
タバコの煙
寒暖差
運動による刺激
ストレス
などにより気管支の粘膜が刺激を受けて炎症を起こし、それが長期化することで新たな刺激で発作が起こるとされています。喘息患者さんの気管支はいつも敏感になっていて、ちょっとした刺激でも発作を起こしやすくなっているのです。
一般的にアレルギー体質の方は、ダニ・カビ・花粉・食物などのアレルゲンとなりやすい物質の影響が関連しているといわれています。もともと鼻炎、アトピー性皮膚炎がある方などはアレルギー型だといえます。
気管支がつねに炎症を起こしている方は、アセチルコリンが増加していることがわかります。このような状態だとささいな刺激でも発作が起こりやすく、この炎症を抑えることが必要です。そのために医療の現場では吸入ステロイドを利用し、この炎症を抑える治療がメインとなっています。
炎症が起こっている状態では何が発作のキッカケとなるかはわかりません。屋外に出た際の寒暖差、女性の場合は生理周期に影響されて、運動や大きく深呼吸したキッカケ、排気ガスや花火の煙、香料や化学物質を吸引した際なども考えられます。
また、喘息は心の影響も強く受けるといわれています。子どもの場合では生活環境が大きく変化した際に心が変化し影響を受けることがあります。大人なら就職や引越などをキッカケにしたり、強いストレスを受けているときなども喘息は起こりやすくなります。
なぜか生物の中で人間だけが喘息にかかります。近年ではペットの喘息も増えているといわれており、人が関与する環境でしか喘息は発症し無いのです。野生動物の間では喘息はかかならないといわれています。もしかしたら野生動物の生活にこそ喘息になりにくいポイントが隠されているのかもしれません。
・身の危険が伴うため交感神経が優位になりやすい
・いつも満腹でいられない
この2点です。人に管理されたペットに喘息が増えているのも、家庭で飼われているため危機管理がありませんし、1日ちゃんと食事が与えられ肥満になるペットさえいます。さらに加工された食品を長期間食べることで、ペットもアレルギー体質となりえるのではないでしょうか。
喘息患者さんには気管支に炎症が起きている証拠でもあるアセチルコリンが増加していることがわかります。つねに過敏になっている気管支の炎症が発作の原因ですから、これをどうにかして取り除かなければなりません。
普通の人より気管支の炎症が強く、刺激に弱い状態なのですから、喘息の発作が起きた際にはさらに気管支が細くなり呼吸が辛くなります。発作が起きている時には気管支が細くなっているだけでなく、炎症によりむくみが生じ空気の通りが悪くなっています。喘息はこの炎症を取りのぞかなければ完治したとは言い難いのが実情です。
炎症が強くなりむくみが出てくれば痰も発生し、さらなる呼吸の辛さを引き起こします。何よりも炎症を取り除かないことには喘息は抑えることはできません。