喘息の治療薬として一般的に使われる「吸入ステロイド薬」は症状をコントロールする事ができます。普段から喘息の発作が起きないようコントロールする為に使い、毎日決められた用量を守って定期的に吸収します。

たとえ喘息の症状がよくても、コントロールする意味で毎日使い続けます。長期間発作がおきていない場合では、医師と相談の上少しずつ使用量を減らしながら完全に吸収ステロイド薬を止めれる場合もあります。

しかし、自己判断で勝手に止める事は避けるようにしなければなりません。また、コントロールに使われるのは吸入ステロイドだけではなく、抗アレルギー薬やテオフィリン系薬もあります。

抗アレルギー薬は飲み薬として処方され、小児の場合で抗アレルギー薬を利用する事で改善が見込まれるときに利用される事もあります。アレルギーを抑える薬ですから、まだ症状が軽い場合や喘息になったばかりの人に治療薬として利用される事もあります。

テオフィリン系の薬は気管支拡張剤ですが、炎症を鎮める効果もあるためよく利用される薬です。副作用として使用した時に、胸がどきどきする感じがあります。脈が速くなって動悸が激しい場合には使用量を調整しながら使います。

今までの喘息の治療薬として多く利用されてきたのは、抗アレルギー薬とテオフィリン系薬ということになります。小児の場合では早期の内からステロイドを使うのは良くないと考えられており、成人の場合のみに吸収ステロイドを利用する事がありました。

しかし現在では小児でもステロイドを使って症状をコントロールするメリットの方が高いと判断され、小学生くらいの子供でも吸入ステロイドを使っている子も増えてきています。

実際に小学生の頃から吸入ステロイドを使っている子を知っていますが、小児の頃から喘息の症状が重く、運動誘発性喘息などの症状もあり、健康に生活していく為に症状をコントロールする事が必要だったようです。

今では高校生になって症状は落ち着いてきていると言うことですから、小児の頃から喘息のコントロールを行ったということはその子供にとっては効果があったと言えると思います。

私個人では吸入ステロイドをできれば避けたいと思っていますが、症状が重い場合では早期の内に吸入ステロイドを使う事も必要だと思います。喘息の発作は繰り返し起こしていると、徐々に症状が重くなってくると効いたことがあります。

そのため小児の内に症状をコントロールして、発作を起こさないということは、大人になってもコントロールする力を付けるという意味で重要なのかもしれません。

吸入ステロイドは副作用の問題もありますから、長期的に使い続けると副作用が出る可能性があり、病院でも定期的に血液検査を行っています。万が一副作用が見られれば薬の種類を変えるという処置が取られるようです。

ステロイドと言えばわるものにされがちですが、使い方によっては症状を軽くして、副作用よりも薬の効果の方が高い場合もあるのだと思います。そのため、症状にあわせて吸入ステロイドを使って上手にコントロールするという方法も一つの治療方法だと言えると思います。