アトピー型の喘息の人は、アレルギー症状によって喘息が起こります。
そのため、その人がどの物質にアレルギーを起こしているのか調べると、症状を軽くする事ができます。

アレルゲンを調べる方法として、血液検査があります。
アレルギー体質の人は体に異物が入ってくると、その抗体を作りやすく、一度抗体ができてしまうと、過剰に免疫機能が働き気管支に炎症を与えてしまいます。
その抗体の種類をしらべれば、どの物質にアレルギーを起こすのか判断する事ができます。

抗体を調べる方法

抗体を調べるには血液中のIgEを調べれば分かります。
この方法では100種類など多くの種類のアレルゲンを調べる事ができますから、皮膚のパッチテストに比べて多く調べる事が出来ます。

植物、化学物質、ダニ、ホコリ、食物、カビ、花粉、動物など色々な種類を調べる事が出来ます。

しかし、健康保険内で調べるためには、10種類までとなりますから、一度に多く調べるのではなく、通常は主に多いアレルゲンを調べる事になります。
日常生活でアレルギー反応を感じた物質を主に調べれば良いと思います。

血液検査ではIgEの反応数値を調べる事が出来ます。

数値が高ければその物質に高いアレルギー反応を起こす可能性があるのです。

アレルギーとなっている物質は喘息の原因になっているかは分かりませんが、高い数値であればその可能性は高いでしょう。
また、そのアレルギー物質に触れたときに、自分でも喘息の発作が起こった経験があれば、喘息の原因だと分かると思います。
例えば、ハウスダスト、化学物質、カビ取りようの洗剤、芳香剤、排気ガス、タバコの煙などを吸った時に、咳がでたり息苦しさを感じられれば、間違いなく喘息の原因となっていると言えます。

喘息の原因となるアレルギー物質は、喘息の発作によっても分かるので、血液検査を行わなくても判断する事はできます。
明らかにアレルギーがあると感じている物質については、特に調べる必要は無いと思います。
普段の生活の中でなるべく避ける工夫をして下さい。

アレルギー体質の人は複数のアレルギーを持っている事も多いのですが、喘息の原因となっているものは数種類のみという事もあります。
また、食物アレルギーの場合では、食べてからしばらくして発作が起こる事も多いので、自分では判断しにくい子事もあります。