喘息の治療には2種類の方法があります。
まず、喘息の発作が起こったときには、いち早く気道の収縮を抑えなければなりませんから、気管支拡張薬が利用されます。

 

 

気管支拡張薬は素早く呼吸を楽にする

気道を広げ、呼吸を楽にして、痰が排出しやすいようにします。
軽い症状であれば吸入のみで治療が済む場合もありますし、呼吸困難が酷ければ点滴を行う事もあります。
また、飲み薬で気管支拡張薬を使う事もあります。

 

酷い症状の場合では、アレルギー症状を抑えるため、抗アレルギー薬が処方される事もあります。
気管支拡張薬は気道を広げますから、呼吸が楽になります。

 

しかし、脈が速くなったり、動悸を感じられるなど副作用もありますから、一度に大量の薬を使うことはしません。
動悸が起こると、心臓に負担をかける可能性があります。

 

ステロイド治療で炎症を抑える

もう一つに治療方法では、日常生活で気管支の炎症を抑える治療があります。
普段まったく喘息の症状が出ていなくても、毎日続けて治療を行うことで、発作が起こりにくくなります。

 

スポーツ選手がこの治療を行い、プロのアスリートとして活躍している人もいます。
症状をコントロールしていますから、大きな発作が起こる可能性が無く、普段から喘息の発作のリスクを減らしています。

 

喘息の治療は3つ

ステロイド薬、抗アレルギー薬、ステロイド吸入などを利用します。
子供の場合ではステロイド薬は利用せず、抗アレルギー薬を利用する事も多いようです。

 

その人の症状によっても、どのくらい炎症を鎮めたらよいかによっても、使う薬は異なります。
また、それ程症状が酷くない場合は、その時々に気管支拡張薬を利用して、炎症を抑える治療が必要ない事もあります。

 

最近ではステロイド治療が一般的

慢性的に気管支に炎症が起きている場合では、ステロイドなどを利用して炎症を抑えた方が良いでしょう。
普段から炎症の治療を行っていれば、普通の人と同じような生活ができますし、スポーツを楽しむ事もできるようになります。

 

また、大きな発作が起こる可能性が低いため、仕事や勉強などに支障が出る事も少ないのです。
喘息の治療には、発作が起こってしまったときの治療、普段の炎症を取る治療の2つが重要となります。

 

日本アレルギー学会ではアレルギー疾患治療ガイドラインを発表し、喘息の治療方法がどの病院でも同じように受けられるようにしています。

 

医師は的確な治療方法を行うことができ、副作用の問題を考え、定期的に検査を行ってリスクを取り除きます。
患者も正しい治療方法を理解し、勝手にやめないようにしましょう。

 

普段の炎症を取り除く治療を行っている人の中では、症状が治まって治療をやめることが出来る人もいます。
また、アレルギーに対する知識も深め、普段の生活の中で避ける工夫も必要です。