喘息の原因で一番多いのがアレルギーとなっています。

 

また、子供の喘息の原因はほとんどがアレルギーです。
では、アレルギーとは一体何なのでしょうか？
喘息の治療をする前に、原因となるアレルギーと言うものを知らなければなりません。

 

アレルギーとは？

アレルギーは体の免疫反応によって起こります。

 

免疫は体に入ってきた異物を退治し、病気にならないための防御システムの事です。
よく風邪をひかないためには免疫を上げておくと良いと言われていますが、免疫とは病気にならない為には必要なものなのです。

 

ウイルスや細菌などの病気の原因から体を守っているのですが、免疫がアレルギーの原因になる事もあります。

 

免疫が働くと、一度進入してきた異物に対し、抗体というものを作り出します。
また同じ異物が入ってきたら、それを攻撃して無害化する役割を持っています。

 

しかし、その抗体は同じ異物が入ってきたときに、過剰に攻撃してしまう事もあります。
それがアレルギーとなるわけです。

 

抗体を作り出すメカニズム

抗体を作り出すのがリンパ球ですが、リンパ球が異物を攻撃して排除しようとしているのです。
免疫は体を健康に保つ為に重要な働きと言えますが、それが過剰になってしまえば時にはアレルギーとして現れてしまうのです。

 

免疫が過剰に働いたアレルギーには命の危険性を伴う事もあります。
例えば、ハチに刺されたことのある人が、一度その抗体を作ってしまうと、二度目にさされたときは強いアレルギー反応を示し、ショック死してしまう事があります。

 

その外、食べ物でも強いアレルギーを出してしまう事もあります。
そばアレルギー、ピーナッツアレルギーなどは有名で、少しでも食べ物に混じっていると、呼吸困難を起こして死亡してしまう事もあります。

 

免疫はとても大切ですが、アレルギーを起こしてしまった人にとっては、とても厄介となります。

 

喘息も免疫が過剰に働いてしまったと言えます。
アレルゲンが体内に侵入し、それを排除しようとする免疫が過剰に働き、気管支に炎症を与えてしまうのです。