気管支炎と喘息の違いを説明したいと思います。
気管支炎と喘息はまったく違う病気なのですが、症状が似ていることから同じ病気だと誤解される事もあります。

気管支炎はその名前の通り、気管支に炎症が起こる病気です。
様々な要因がありますが、アレルギーとは関係なく、気管支への刺激によって起こります。

一方、喘息とは多くの場合で、アレルギー体質があり、好酸球と呼ばれる白血球が増えていることがわかります。

気管支炎は気管支の炎症の事を言うのですが、細菌やウイルスなど風邪によって引き起こされる事があります。
他にも排気ガスなどの有害物質の刺激でも起こります。
気管支に炎症が起こり、気道が狭くなって呼吸困難や咳、痰などの症状が起こります。

冬に発症する事が多く、風邪をこじらせてしまった事が原因です。
気管支炎が更に酷くなってしまうと、肺にも感染して肺炎を起こす事もあります。
また、喫煙者の場合では慢性的に気管支に炎症を抱えている事も多く、何度も気管支炎を繰り返す事もあります。
風邪が原因の場合では、風邪の治療が必要で、抗生物質などを服用します。

小児の場合では、気管支炎をおこしたときに、気管支がまだ未発達のため喘息のような症状を起こす事があります。
喘息と間違えられる事もあるのですが、風邪が引き金となったケースでは、気管支炎である事も考えられます。
小児の場合では喘息なのか？気管支炎であるのか？は区別が付かないケースも多いので、何度かぜーぜーを繰り返していても、喘息とは直ぐには診断されない事が多いですね。
子供が風邪を引いてぜーぜーしていても、喘息とは決め付ける事ができません。

慢性的に気管支炎を起こしている人は、まれに喘息に移行してしまう事もあります。
気管支炎と喘息との違いは、アレルギー性であるかということに関係しているようです。
気管支炎を繰り返していた人でも、アレルギー体質の人は喘息に移行してしまう事もあるようです。

気管支炎を繰り返し起こしてしまっている人も、喘息のように予防を行う事も大切だと思います。
風邪をなるべくひかないようにする、気管支の炎症を作らないようにする、冷たい空気を急激に吸い込まない、ハウスダストやタバコの煙などを避けるなどです。