喘息治療の目安
喘息の治療方法には、その症状にあわせて決められています。
軽い喘息の人と、重い喘息の人とでは治療法方が異なります。
では、それぞれの症状にあわせた治療方法を紹介します。
慢性的な炎症にはステロイド
慢性的な炎症が起こっている場合では、気管支の炎症を治す方法が利用されます。
どのくらいで慢性的な喘息だと言えるのか判断するには、ぜんめいや呼吸困難で分かります。
週に2回以下の症状では、喘息はまだ軽度だと言えます。
日常生活にも支障がなく、夜中に発作が起きたとしても数回程度です。
気管支の炎症も軽度で、辛い時に気管支拡張薬を利用して治療します。
これは気道を広げる治療で、呼吸を楽にします。
気管支の炎症はそれ程酷くないので、炎症を抑える治療方法は特に必要ありません。
しかし、場合によってはステロイド吸入や抗アレルギー薬など予防薬を利用する事もあります。
週に2回以上発作があればステロイドが必要
週に2回以上発作が見られる場合では、継続的な気管支の炎症が見られますから、炎症の治療を行う必要があります。
ステロイド吸入を利用して、気管支の炎症を治療しなければなりません。
発作が起こってその都度気管支拡張薬を利用しても、週に2回以上発作が起こっていれば、中度まで症状が進んでいます。
日常生活に軽度の支障が出ることがあり、発作によって睡眠が妨げられる事もあります。
発作が起きて夜や早朝に目が覚める場合は、中度と言えます。
昼間でも発作が起こると、呼吸が辛くなり日常生活に支障が出る事もあります。
気管支拡張薬の飲み薬、テオィリンなどを服用します。
吸入の気管支拡張薬では、1日4回以上使用しなくても問題ない状態が目安となります。
ステロイド吸入や抗アレルギー薬が使われます。
薬が毎日必要な場合の治療
気管支拡張薬の吸入が毎日必要な場合では、中度でも更に重い状態だと言えます。
気管支拡張薬の飲み薬、ステロイド吸入などを利用して、症状を改善させる必要があります。
医師に良く相談し、症状をコントロールできる薬の量を調節します。
気管支拡張薬の吸入を1日4回以上使用している場合は、重度に移行しています。
このまま放っておけば、大発作を起こす可能性がありますから、医師の診断を受けてください。
このまま気管支拡張薬の吸入を利用し続けても、良くなることはありません。
飲み薬の気管支拡張薬、ステロイド吸入など薬の利用の仕方を調節し、場合によっては点滴の治療が必要になります。
重度の場合では日常生活や睡眠に支障があり、本人も息苦しいと感じられますから、早めに治療を受けてください。
症状が重くなれば、ステロイド薬を服用します。
時には入院が必要になる事もあり、救急車で運ばれる事もあります。
重度になる前に治療を行いましょう。
この状態では、大量の薬が必要となり、副作用も考えられます。