喘息の改善のための自然な治療方法と薬の副作用の関係について

MENU

喘息は慣れると本人は苦しくないと感じることも

明らかに気管支に炎症がみられ通常なら息苦しさも多少あるはずなのに、喘息に長くかかっていたため慣れてしまい本人は平気な場合があります。高山に行くと次第にその環境に人は馴染んでいくのと同様で、多少の息苦しさがあってもそれに対応した呼吸法を身につけてしまい、炎症があっても本人はケロッとしていることがあります。

 

このような状態で病院を受診すると気管支の炎症が確認され、息を大きく吐くと喘鳴が出ることが多くなっています。しかし本人は強く息を吐くような生活を避けてしまい、喘鳴さえも気が付かなくなってしまうのです。

 

このような状態になると本人は喘息の発作が出ていないと勘違いしていますが、実は気管支には炎症が続いている状態のため、わずかな刺激でも大きな発作へと繋がることがあります。いきなり中発作や大発作に見舞われる方は、このような慣れにより自分が気が付いていないと考えられます。

 

炎症が長期間続く場合には注意が必要

本人が気が付いていないだけで、気管支の炎症が長期間に渡る場合、中発作や大発作に繋がる可能性があるため注意が必要です。気管支の炎症は本人ではわかりにくいかもしれません。例えば次のような症状がある場合は炎症があると判断できます。

 

・ 軽い運動をすると発作が起こりやすい
・ 激しく笑ったり、息を深く吸い込むと発作が出やすい
・ 咳が長期間続いている
・ 喘息にかかってから長期間経過している
・ 発作を何度も繰り返した経験を持つ

 

例えば運動や息を大きく吸い込んだときに発作が起こりやすいというのは、気管支がつねに炎症を起こしている証拠です。運動誘発性喘息の場合は運動直後には起こりにくく、最後のほうになって息苦しさが出てきます。運動をしてすぐに発作が出るようなら運動誘発性喘息というより、いつも気管支が炎症を起こし過敏になっているからと判断できます。

 

そして長期間喘息を患っていると、多少の息苦しさでも平気なように日常生活を送るように変わります。炎症が起きても気が付きにくく、いつも呼吸が浅く深く息を吸い込まないまないようにして気管支を刺激しないよう自分で調節してしまいます。

 

また、発作が何度も起きている状態ではリモデリングという状態になり、気管支の粘膜が厚くなり、いつも気管支が狭く少しの発作でも症状が強くなる人もいます。

 

症状が慢性化した人ほど死亡例が多い

実は小発作から中発作、大発作と移行する人よりも、つねに炎症が続いて本人に自覚症状がなく急に中発作や大発作になる人の方が死亡する可能性があります。現代は喘息の治療も確立され、炎症を予防する吸入ステロイド剤もあるのになぜか死亡数がゼロになりません。

 

これは慢性化して自分は発作が起きていると気が付かない人がいて、いきなり強い発作に見舞われてしまうからなのです。

 

さらにリモデリングが起こっており、すでに気管支の壁が厚くなり気管支の通り道が狭くなったため、少しの発作でも影響を受けやすい人もいると考えられます。どちらにしても炎症が慢性化するほど死亡に繋がりやすいと考えなければなりません。

 

慢性化している人は痰が大量になっているかも

そして自分は喘息の発作が起こっているとは気が付かない人は、つねに気管支に炎症を起こしている状態のため、痰が徐々に溜まっていきます。人によっては頑固な痰が気管支に詰まり、それを出すことがないため大きな発作に繋がる人もいます。

 

自分で痰を出す方法を学んでおくこと、そして気管支の炎症を長引かせないことが重要です。治ったと思っていたら突然重症化することもありますから、症状が無い=問題ないとは考えないことです。

 

気管支に炎症があるかは病院を適切に受診し調べてもらうのが一番なのですが、本人は喘息の発作が無いと感じているとそれは難しくなることもあるでしょう。

 

目安として長期間咳が続いていたり、運動直後に息苦しさを感じやすい、深く息を吸い込んだときに発作が起こりやすいか考えておくことです。少しいつもより激しく動いた程度ですぐに発作が起こるようなら、その人の気管支は既に炎症が起きていると判断することができます。

 

例えば以前はマラソンができたのに、今はちょっと早歩きしたり少し走るだけで発作が出やすい。冷たい空気に触れるとすぐに発作が起こる。などいつもと違い状況で息苦しさが起こりやすい場合は注意するようにしましょう。

スポンサーリンク