喘息の改善のための自然な治療方法と薬の副作用の関係について

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風邪をひきやすい人と思ったら喘息

1年中風邪をひいている感じがする人がいますが、その人こそ本来は喘息なのかもしれません。風邪の症状と喘息の初期症状はよく似ているため、混同している方が多くなっています。

 

風邪の症状は鼻水・鼻づまり・熱・咳・痰などです。明らかに風邪だとわかる時には発熱を伴うのですが、鼻水だけとか咳だけなど1つのみの症状の場合では必ずしも風邪とは限りません。

 

なぜなら喘息を持つ方の多くは鼻炎も同時に持っていることが多いからです。東洋医学では鼻水や鼻づまりなど鼻の症状は肺の影響があると考えられています。鼻が何らかの感染症にかかっているからではなく、肺の機能が低下しているから鼻水が出るという考え方です。

 

そして喘息、鼻水どちらも体内に余計な水が溜まっていると考えられています。これを東洋医学では「水毒」と呼び、余計な水分を出そうとする働きが咳や鼻水として表れているということです。

 

風邪と喘息はまったく別物

風邪と喘息の症状はとても似ていますが、実はまったく別物の病気です。明らかに違うものといえば、喘息では発熱は起こりません。ウイルスや細菌感染が無いのですから、免疫力を高めて発熱し原因菌をやっつける必要が無いからです。喘息の痰は透明か白いのですが、これがウイルスや細菌に感染していない証拠となります。

 

人によっても喘息で鼻水からはじまるのか、それとも咳が主になるかは異なります。鼻水が出やすい方は、鼻水の量が多くなってくれば肺も同時に悪くなっていると判断できます。喘息の人は鼻水が止まらない時期ほど喘息も同じように発作が出ると感じるものです。

 

咳から出るのは「咳ぜんそく」とも診断されることがあります。これは喘息に移行する前の段階によくみられるもので、喘息とは異なり乾いた咳が長期間続きます。喘息は痰を伴うものですが、咳ぜんそくは湿り気が少ない傾向があります。

 

風邪をひきやすい人と感じても、それが本当の風邪なのか喘息の前触れなのかは注意する必要があります。

 

風邪にかかりやすい体質は乳児から

風邪にかかりやすい体質と感じる症状は、乳幼児のころから既に現われることが多くなっています。乳幼児のころは副交感神経が優位に働きやすいため、気管支が収縮しやすいためです。この頃にほどよく自律神経を鍛えてあげなければ、将来の喘息に移行しやすくなります。

 

生後数ヶ月くらいで風邪にかかりやすいという症状が現われます。この段階で本当の風邪なのか、それとも喘息の前触れなのかは一般の人では判断が難しいかもしれません。しかし喘息の知識がちょっとでもあり、自律神経の乱れにより副交感神経が働きやすいからそのような症状が起こりやすいと知っていれば、本格的な喘息に移行するのを防げます。

 

しかし、そのような知識がある方は稀であり、この子は風邪にかかりやすいと勘違いして、厚着をさせすぎたり、また風邪をひくからと行動を制限しがちなのです。子どもはそれ程厚着をさせる必要がありません。今は適切な冷暖房があるわけですから、大人以上に衣類を着せすぎると自律神経の交感神経が鍛えられません。

 

風邪かどうかを見分ける

いつも風邪をひきやすいと本当に風邪なのか、それとも喘息の前触れなのかは分かりにくいと感じる方も多いのでは無いでしょうか。風邪はウイルスや細菌の感染症がもととなりますから、風邪をひいたらどんな症状が出るか考えると分かりやすくなります。

 

・風邪はウイルスをやっつけるため発熱しやすい
・小児の風邪の場合気管支が狭いため喘鳴がある場合も、しかし喘鳴は普通無い
・喘息は副交感神経が優位になる時間帯に発症しやすい
・喘息は治ったと思ったらまた再発しやすい
・いつまでも鼻水や咳のみが続く場合は喘息の可能性が高い
・喘息は感染症ではないため本人だけが発症する

 

風邪は流行性があります。学校で風邪をひく人が増える時期に移ってくることが多くなっています。家族のかぜが移ることもあります。もとはウイルス感染なのですから誰かからもらってくることが多いのです。

 

一方で喘息は感染症ではなく、その人自身に問題があるため1人のみが発症します。喘息は副交感神経が優位になる夜間や朝方などに発作が強くなる傾向があり、昼間は症状があっても軽く夜になると酷くなる傾向があります。朝も昼も夜も同じように辛い症状があるなら風邪の可能性が高くなります。

 

また、喘息は感染症とは異なりますから、流行に関係なく何度も繰り返し発症します。1年中鼻水や咳が続くような人は喘息を疑う必要があります。子どもの場合は免疫力が少ないため風邪にかかりやすいのは当然ですが、1年中つねにひいているのはありえないといえます。

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