喘息の改善のための自然な治療方法と薬の副作用の関係について

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喘息の発作4段階

喘息の発作は4段階にわけることができます。医師の診断でもこのように4つに分類されており、どの程度の発作が現在起こっているかは本人も把握するようにしておきましょう。症状が軽いのか、それとも重症化しているのか。自分の喘息の度合いが今どこにあるのかわからなければ、今後の対策もしようがありません。もしかしたら症状が悪化しているのに気が付かず大発作となり、命に支障があるような段階まで移行するかもしれません。

 

軽発作

日常生活に支障が無く咳や痰などは出ることがあるが、息苦しさは感じていない状態です。本人もゼーゼーという喘鳴を感じたり、聴診器を当てると音を確認することができます。この段階では気管支拡張薬のみの処方で済み、一時的な発作であったため喘息の発作も長期化することはありません。

 

小発作

喘鳴や咳などに続き息苦しさも感じる程度です。軽作業程度なら多少問題ない場合もありますが、本人は息苦しさを感じています。夜は寝ることができ多少の日常生活の支障を感じる程度です。

 

中発作

横になると息苦しさを感じるほど症状が進行しています。大抵は小発作から発展することが多いのですが、慢性的な気管支の炎症があり息苦しさに慣れているといきなり中発作になることもあります。横になることはできないため寝る際には座った状態でしか楽に感じられません。既に日常生活には支障を感じ、座っている状態でないと辛く感じます。

 

大発作

既に入院が必要なほど症状は深刻化しています。横にもなれず座った状態でも息が苦しく、トイレに行くことさえもかなり辛い状態です。本来はここまで放置するより先に病院を受診し適切な治療をすべきなのです。私も何度かこの状態を経験していますが、トイレに1歩2歩歩くだけでかなり呼吸が辛く、病院に行くのさえ必死な状態です。もちろん緊急入院が必要な状態なのですが、救急病院によっては応急処置のみして返されることもあります。

 

喘息は完全に治るまで油断できない

喘息になったばかりの当初は軽発作だけでも辛いと感じるのですが、次第に慣れてくるのか炎症が起きても平気になってきます。本来はつねに小発作状態なのに気が付かず、気管支は炎症が起きていますから、ちょっとしたきっかけですぐに発作を起こしてしまうことがあります。

 

喘息が怖いのは、何度も発作を起こせば起こすほど気管支の粘膜が厚くなってしまうことです。医者のなかでも喘息はなるべく発作を起こさないほうが良いと言う方もいるほどです。子どもの場合はできるだけ発作を起こさないようコントロールしてやり、気管支の粘膜を厚くしない対策が必要です。小児の一部は大人の喘息に移行しないわけですから、上手く子ども時代を過ごさせてやると後遺症も残さず喘息が完治していくことがあります。

 

喘息の軽発作や小発作程度では、気管支拡張薬や吸入ステイロイド剤で治ったように感じてしまいます。この段階で炎症がきちんと取り除かれていれば良いのですが、炎症が残った状態で治療を止めてしまうと、些細なことで発作を起こし軽発作さえも飛び越えてしまうことがあるのです。

 

喘息のリモデリング

喘息の発作を何度も繰り返しているとリモデリングという状態になります。喘息をお持ちの方でもあまり知らない方が多いのではないでしょうか。このリモデリングは何度も発作を繰り返していると、気管支の粘膜が厚くなり治療をしてもこの厚さは取りのぞくことができません。

 

つまり何度も喘息発作を繰り返すほど、後遺症として残っていくことになります。例えば発作が起きても気管支拡張薬のみで治療し一時的に済ませており、炎症は治っておらず何度も喘息の発作を繰り返した場合にこの状態はなります。普通にしていても気道は狭い状態となり、喘息が難治性となってしまうのです。

 

そのため喘息治療のガイドラインでも、気管支の炎症をコントロールすることが大事だと書かれています。症状がコントロールされず長期間喘息を患っている人の多くに見られ、気道のリモデリング状態となれば炎症を取り除いても息が苦しいと感じてしまいます。

 

つねに気管支が狭くなっているため、ちょっとの炎症でも息苦しさを感じやすく、次第に生活にも支障が出てくるため、喘息は炎症のコントロールが一番重要だとガイドラインでは書かれています。

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