喘息の改善のための自然な治療方法と薬の副作用の関係について

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喘息のガイドラインの発表

喘息のガイドラインが発表されたのは1993年のことでした。日本アレルギー学会により発表され、その後は改定を重ねられています。ガイドライン中には喘息のメカニズムから、喘息の原因となりうる原因、治療方法と日常的な管理方法、喘息患者の問題などが記載されています。

 

ガイドラインによると成人喘息の方の割合は40代から高齢者に多いとされています。年齢を増すほど喘息患者数が多くなっています。一方で小児喘息の場合はアトピー型が最も多く、一部が小児喘息から成人喘息へと移行していると書かれています。

 

喘息とは気道の炎症が起こっている病気とされ、気管支の粘膜にむくみが発生し空気の通りが制限されて呼吸困難になるとしています。そのため主な治療はこの炎症を抑えることにあると考えられています。

 

喘息患者数は増加している

特に都心部など大気汚染が考えられる地域で喘息患者数が増えています。しかし、近年はかつての大気汚染はそれほど顕著ではなく、工場の排気なども対策がされているため、環境の影響も大きいのでは無いかと考えられています。ダニやカビの増加、ペットの影響、化学物質に触れる機会が多いなどです。

 

さらに現代人はストレスと喘息の関連性もあると考えられています。生活習慣が乱れ、自律神経やホルモンバランスの影響で気管支が収縮しやすく、心理面によりそれが助長しているといいます。

 

喘息の治療について

喘息のガイドラインではピークフロー値を利用し、今の喘息の度合いを知り、それにあわせた治療が必要だとしています。ピークフロー値が低ければそれだけ気管支の炎症が強くなったと考えるべきで、本人の症状の有り無しは別として治療を行わなければなりません。

 

しかし、ガイドラインでは喘息の根本的な原因は不明で、根治させる方法は無いとしているのです。あくまでも気管支の炎症が見られたら対処療法で取りのぞくしかないとしています。

 

日常的な管理は吸入ステロイドにて、気管支の炎症を抑えます。症状が進行し呼吸が辛くなれば気管支拡張薬にて気管支を広げる治療も加えられます。さらに抗アレルギー薬による治療や、漢方薬、減感作療法なども有効だと考えられています。

 

ガイドラインではなぜ治らないのか?

あくまでも喘息のガイドラインでは喘息をコントロールして予防する内容が書かれているため、喘息は治らない病気だとされています。喘息は日常生活が送れるように炎症を管理さえすれば良いという考え方があるからです。

 

たしかにこの方法で喘息で重症化する人の割合が減り、突然死なども防ぐことができています。喘息で死亡者を出さない、通常の人と同じ生活を送れるという考え方では、喘息のガイドラインの内容は成功したことになります。

 

この治療方法でプロのスポーツ選手も喘息の管理に成功している方も多くなっています。アスリート並に管理できるとすれば、吸入ステロイド薬も捨てたものでは無いといえるでしょう。

 

長期的な管理より根治を目指したほうが良くないか?

喘息のガイドラインとおりに治療をしていれば、プロのスポーツ選手なみに呼吸の管理ができることになります。しかし、喘息の治療を長年やってきた人ならわかるのですが、毎月病院を受診して薬をもらうのも大変ですし、治療費もかかります。仕事をしている人はわざわざ時間を割いて受診しなければなりません。

 

どうせなら根治させてしまったほうが生活の質は上がることは間違いないでしょう。喘息ガイドラインの内容だけでは根治が難しいのは、心理的要因をあまり考慮せず、気管支の炎症の箇所しか診ていないからです。

 

この治療方法だけだと、一生喘息の治療薬を使わないですごしたいと感じている人にはあまり役立たない方法になってしまいます。

 

本来は小児の頃にしっかり対策すべき

小児喘息の約半数は成人喘息に移行しないわけですから、それを目指して根治させるのが本来は良い方法です。長く吸入ステロイド薬を使っていれば副作用の心配もありますし、本人も毎日喘息のことを考えてすごさなければなりません。一切薬を止めたほうが自分は喘息だったという考え自体が無くなり、精神的リスクも減るように思います。

 

喘息は対策方法によっては絶対に根治が難しい分けでは無いため、小児喘息は子どものころに、大人の喘息は1日でも早く薬を断ち切るよう対処してみましょう。

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