喘息の改善のための自然な治療方法と薬の副作用の関係について

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喘息のもとは小児のころに作られる

喘息の発作が出るのは主に夜中や明け方です。この時間帯は副交感神経が優位に働いており、喘息をコントロールするとは交感神経もちゃんと働かせてやることが重要となっています。

 

しかし、赤ちゃんの場合はまだ自律神経が整っていません。泣いたり外気に触れたりすることにより徐々に交感神経へのスイッチが調い、自律神経を上手く働かせることができるようになります。生まれた直後は体が未完成なだけでなく自律神経もまだ整っていません。

 

この自律神経をきちんと働かせる環境こそが、小児喘息を防ぐもととなると考えられています。

 

交感神経は生後まもなくはあまり働かせることができず、様々な刺激を通して徐々に発達させていきます。数ヶ月ころから交感神経にてアドレナリンが分泌できるようになり、小学校に入学するまでにかけて徐々にバランスを整えています。ホルモンを分泌させているのは副腎ですから、産まれた直後はまだ機能が不十分で刺激を与えて分泌を促がすことが必要となります。

 

ホルモン分泌をコントロールする脳

交感神経が働きアドレナリンを分泌させる直接的な臓器は副腎です。しかし、その指令に関わっているのが脳なのです。交感神経や副交感神経を働かせているのは、脳にある大脳辺緑系が適切な働きをしなければならず、小児の頃にしっかりと脳の機能を整えてやることが必要となります。

 

しかし、喘息を発症している人でも必ずしも自身が分泌するステロイドホルモンの量が少ないわけではありません。量は十分あってもそれをきちんと利用することができず、反応することができない状態の場合も多くなっています。

 

そのため喘息の発作が出ると外界から薬剤のステロイドを補給し、体の中で十分ステロイドホルモンが作用できる量を補充させていきます。これによりようやく喘息の発作が改善していきます。吸入ステロイド剤を利用すると気管支の炎症が治まるのも、喘息患者さんのステロイドの感受性が低下している証拠です。

 

薬でステロイド剤を補給しても根本的に改善できない

薬剤でステロイド剤を補給すれば喘息のコントロールは可能となります。ただしあくまでも外部から補う方法ですから、機能不全となっている副腎の機能がアップするわけでもなく、ステロイドに対する感受性がアップするわけではありません。薬はあくまでも足りないステロイドを補給してやる考え方で、機能不全を改善するための治療ではありません。

 

そのため、喘息患者さんが急にステロイド剤の使用を止めると、自分自身の副腎が怠けている状態で、適切なステロイドホルモンを分泌できない状態となる人もいます。そこまで症状が進んでいなくても、感受性自体がアップしているわけではありませんから薬を止めればまた発作が起こることとなります。

 

喘息の根本的改善は交感神経にある

薬でステロイドホルモンを補給する方法ではいつまで経っても、自分自身の機能不全を改善させることはできません。それよりも自分自身で悪い部分をちゃんと働かせるほうが喘息を完治させることに繋がります。

 

・ 交感神経を働かせること
・ 副腎の機能不全を改善させる

子どもの頃に交感神経の働きをよくさせる環境に無かった場合は、今からでも遅くは無いので交感神経を刺激させる生活習慣・食生活に変えましょう。適度な運動をしたり、季節の寒暖差に触れる、皮膚を刺激するなどの方法にて鍛えることができます。食後も副交感神経が働きやすいため、喘息の方は根本的に食べすぎには注意が必要です。

 

もし長期間ステロイド剤を使用し、自身の副腎の機能が低下している場合でも、きちんと交感神経を刺激しステロイドホルモンの分泌を促がしてやれば改善することはできます。完全に副腎の機能がだめになる前に対処すれば喘息は改善することができます。

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