喘息のガイドラインでは喘息は治らない病気?
今でな喘息のガイドラインが定められ適切な治療方法があります。このガイドラインができたおかげで喘息の詳細を幅広い人がわかりやすくなり、どの医師でも同じように喘息の治療ができるように変わりました。しかし、ガイドラインでは喘息は決して完治できない病気とされてしまっています。
喘息のガイドラインでは西洋医学的な考えから見ており、喘息の発作を引き起こす局所的の治療が定められているからです。日本にはもともと病気の原因は体全体の不調が関わるという東洋医学の考え方があったのですが、西洋医学が入ってくるようになり局所的にみるように変わりました。
そのため喘息=気管支の炎症となったわけです。喘息のガイドラインでは気管支の炎症を取り除くことが最善策とみているため、治療のメインは吸入ステロイド剤となっています。小児喘息の場合でも吸入ステロイド剤を使用するケースもあります。
ガイドラインでは主にこの気管支の炎症を取り除くための治療法が記載されており、炎症をコントロールすることをメインに考え、体全体で問題となる部分はあまり着目していません。そのためか喘息のガイドラインでは喘息はステロイドにてコントロールは可能だが、完治させるのは難しいと記載されてしまっています。
小児喘息の半数近くは大人になる前に完治することがあるのですから、喘息はまったく治らない病気とはいえないのではなないでしょうか。一般的には小児喘息は治るが大人の喘息は治らないと考えられており、完治させることができたのは小児喘息だったからといわれています。
ただし、喘息の根本的な原因は小児喘息でも大人の喘息でも同様なわけですから、小児喘息のみが完治できるという考え方は間違いであることがわかります。
局所的な問題しかみない喘息のガイドラインでは完治できない病気となってしまうのでしょう。しかし東洋医学でみれば体や心因的な問題を少しずつ取り除くことができれば完治させることができる病気だといえるのです。
西洋医学・・・局所的な問題を取りのぞく治療がメイン
東洋医学・・・病気のもとは体全体の問題を改善させる
このような違いがあります。西洋医学のように局所的な気管支の炎症のみを改善させる方法だけに着目していると、喘息は治らない病気となってしまいます。たとえ吸入ステロイド剤で炎症のコントロールが上手くいっても、喘息を発症させる体全体の問題が取り除かれていないと再発する可能性が出てきます。一生ステロイド剤を使用しなければならず、ホルモンを分泌させる副腎が壊れてしまい、最終的には一生薬でホルモンを補給しなければならない状態に陥ってしまいます。
一方東洋医学では喘息のもととなっている原因は局所的にみるのではなく、体全体にあると考えます。体質改善を根本的な治療と考えるため、喘息を発症する原因を取り除きやすく、薬に頼らずとも喘息のコントロールが可能となる可能性が高くなります。