喘息の改善のための自然な治療方法と薬の副作用の関係について

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小児喘息と大人の喘息

喘息というと小児喘息が一般的でした、しかし今では大人になってはじめて喘息を発症する人も増えているといわれており、子供から大人までが幅広くかかる病気となっています。この小児喘息、大人の喘息のメカニズムは厳密には同じなのですが、子どものほうが一部で完治する人が出るのに対し、大人は治りにくい傾向があります。

 

小児喘息の一部はなぜ治るのか?

小児喘息では子供の頃に発症した喘息は半数近くが大人までに完治しています。子どもの頃に気管支の炎症を上手く管理できていたり、自律神経が整い大人の喘息に移行しないなどの理由からです。

 

小児喘息はなぜ起こるのか?それはアレルギーなどの原因もありますが、子どものほうが自律神経の副交感神経が働きやすいからです。大人になるにつれて交感神経が上手く働くようになれば、その子どもは喘息を克服できるのです。

 

子どもの頃に副交感神経が優位である状態から、きちんと交感神経も働かせるような生活習慣があれば、大人の喘息には移行しにくくなっています。また、喘息には自律神経だけの問題ではなく精神的なストレスも影響してくるため、成長と共に解消できれば喘息は克服しやすくなります。

 

大人の喘息は治り難い?

一般的に大人になってから発症した喘息は治りにくいといわれています。大人になるほど喘息の治療が長期化しやすく、何年も治療をしているのにさっぱり喘息がよくならないと感じる人も多くなっています。

 

大人も自律神経が乱れる生活様式が一般的になり、さらに心因的なストレスもかかる人が多く、喘息の発症のもととなるものを取りのぞくことが困難になっているからです。大人は1年中快適な温度や湿度の環境で生活しており、さらに夜更かしなどで自律神経を乱し、運動不足により自律神経を整える場が少なくなっています。

 

小児喘息も大人の喘息も根本の原因は一緒

どちらの喘息も根本的な原因は一緒です。小児だからアレルギー性が多いとか、大人だから心因的なストレスが多いなどというより、根本的な原因は同様でその人独自の問題をそれぞれが抱えていることになります。

 

・ 自律神経の乱れ
・ 心因性の問題
・ アレルギー

これらの原因がそれぞれ複雑に絡み合い喘息を起こしていると考えられています。

 

まず自律神経の乱れは小児の環境によって作られていきます。産まれた直後は副交感神経が優位に働きやすい状況なのですが、外気に触れたり交感神経が働くような遊びなどを通し交感神経と副交感神経のバランスが調うように成長していきます。

 

小児の頃には問題がなかったのに、大人になり自律神経が乱れてしまう人もいます。精神的なストレス・生活習慣の問題・運動不足などの要因からです。大人になり自律神経失調症を抱えている方で、副交感神経が優位になりやすい方などは喘息を発症する要因を持っているといえます。

 

心因性の原因は小児の場合は親のかかわり方で影響したり、妹や弟などが生まれる生活環境の変化でも問題となることがあります。親が神経質になりすぎて子どもまで神経質な性質のまま育ってしまったり、子どもらしくのびのびと育つ精神的な環境が無い場合も心因性が影響していきます。

 

アレルギーにて喘息が発症するのは小児に多く、大人の場合ではそれほど影響していないことがわかっています。大人はどちらかというとアレルギーが大きな問題ではなく、心因性や自律神経の乱れにより発症しやすくなります。ただし喘息の直接的な原因はアレルギー体質だけが関与しているわけではありません。1つの要因として関連しているだけで、自律神経の乱れや心因性の問題が複雑に関与してはじめて喘息となります。アレルギーのみの原因では必ずしも喘息になるわけではありません。

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